地政学

【書籍紹介】地政学を学ぼう

文月

今までずっと地政学が気になっていまして、最近ようやく読めました!

昨今の世界情勢に関するニュースを見るたびに不安になりますよね。知らないからこそ不安になるということもあるので、この機会に少しでも知っていただければと思い、この記事を書いています。

今回は将来に対する漠然とした不安、長期的な未来予測をする最強のツールを紹介いたします!!

書籍紹介

文月

さて、今回紹介する書籍はこちらの3冊です。

どの本も分かりやすく、ページをめくる手が止まりませんでした笑。

サクッとわかるビジネス教養地政学

著者:奥山 真司(おくやま しんじ)

1972年横浜市生まれ。地政学・戦略学者。国際地政学研究所上席研究員。戦略研究会編集委員。

地政学の旗手として期待されており、ブログ「地政学を英国で学んだ」は、国内外を問わず多くの専門家からも注目され、最新の国家戦略論を紹介している。

現在、防衛省の幹部学校で地政学や戦略論を教えている。また、国際関係論、戦略学などの翻訳を中心に、セミナーなどで若者に国際政治を教えている。

著書に『地政学 アメリカの世界戦略地図』(五月書房)、『”悪の理論”で世界は動く!』(李白社)、などがある。

(サクッとわかるビジネス教養地政学 著者紹介より抜粋)

文月

文字だけでなく、図解があってとても分かりやすくまとまっています。図もカラーなので見やすくて安心です。

言葉も平易で、あまり読書をされない方でも抵抗なく最後まで読むことできると思います。

「世界情勢がわかる!」だけじゃない。地政学が最強の学問である

著者:田村 耕太郎(たむら こうたろう)

国立シンガポール大学リークワンユー公共政策大学院兼任教授
米ミルケン・インスティチュート フェロー
2023年一橋大学ビジネススクール客員教授

早稲田大学卒業後、慶應大学大学院、デューク大学法律大学院、イェール大学大学院各修了。オックスフォード大学AMPおよび東京大学EMP修了。

証券会社社員、新聞社社長を経て、2002年に政界入り。2010年まで参議院議員。第一次安倍内閣で内閣府大臣政務官を務めた。

その後、イェール大学研究員、ハーバード大学研究員、正解で最も多くのノーベル賞受賞者を輩出したシンクタンク「ランド研究所」で唯一の日本人研究員を歴任。

2014年より、国立シンガポール大学リークワンユー公共政策大学院兼任教授としてビジネスパーソン向け「アジア地政学プログラム」を運営し、20期に渡り500名を超えるビジネスリーダーたちが修了。

シリーズ75万部突破のベストセラー『頭に来てもアホと戦うな!』など著書多数

「世界情勢がわかる!」だけじゃない。地政学が最強の学問である 著者紹介より抜粋)

文月

なかなか華々しい経歴の持ち主ですね。主にビジネスパーソン向けの書籍なので、分かりにくいというほどではありませんが、各論も入っていて、少し難易度が高めだと思います。

ビジネスパーソンの教養として、グローバルに活躍したいならば必須の本だと思います!

13歳からの地政学海賊との地球儀航海

著者:田中 孝幸(たかな たかゆき)

国際政治記者。大学時代にボスニア内戦を現地で研究。新聞記者として政治部、経済部、国際部、モスクは特派員など20年以上のキャリアを積み、世界40カ国以上で政治経済から文化に至るまで幅広く取材した。

(13歳からの地政学海賊との地球儀航海 著者紹介より抜粋)

文月

学生でも読めるよな読み易さに特化しています。前2冊と異なり、主人公高校生の大樹、妹の杏が訪れたアンティークショップ?の店主通称カイゾクとの会話形式で自分がカイゾクから講義を受けている気分になります。決して子ども向けに留まることなく、幅広い世代に読んでいただけるのではないかと思います!

地政学の本を読もうと思ったキッカケ

僕が地政学の本を読もうと思ったきっかけは漠然とした不安からでした。

一体何に不安を覚えがのかというと、2021年ロシアがウクライナ侵攻を開始し、隣国中国の動きから、台湾侵攻に関するニュースが出てくるようになりました。

ロシアも中国も日本と近い国で関係ない事柄ではないと思い、いつか日本も影響があるのではないか、既に政治・経済面で影響が出ていますが、今後どうなってしまうのかそういったことに不安を抱きました。

過度な不安は正常な判断ができないと思うので、まずはなぜ他国と衝突が起きてしまうのか。同じ人間なのに国が違うことでなぜ争いが起きてしまうのか。

正しい情報を知りたいと思い、地政学に関する本を手に取りました。

どういう人におすすめか

  • 今の世界情勢に不安を持っている方
  • グローバルで活躍したいと思っているビジネスマン
  • 学生
  • グローバルスタンダードな教養を身に付けたい方

結論、どの世代に対してもおすすめできます。特に、インターネットが普及し、世界が身近になった現代では学生やビジネスマンはこれから生き抜いていくためには必須の教養になってくると思いますので、是非手に取ってみてください!

読んでみてどう変わったか

文月

地政学関連の」本を読んでみて、僕自身がどう変わったのか。どのように考えが変わったのかについて紹介します。

  • 不必要な不安がなくなった
  • 今後自分がどのように生きるべきか考えるキッカケや材料を得た
  • 自分自身と向き合うことができた

なぜ対立が起こるのか、論理的に知ることができます。それは、地理、歴史から統治体系が確立し現代に至っていることや、そいいった条件ならば相手国の元首の立場に立ってものを考えるロールプレイングをすることで、冷静に”今”を見ることができるようになり、不必要な不安がなくなりました。

僕の中で答えはまだまだ出ていませんが、目には見えない変化が激しい現代で自分が今後どのように生きるべきか考えるきっかけや材料を手に入れることができたと思います。

今回紹介した、3冊に共通して言えることは、地政学とは相手国の立場に立って、感情を一旦脇に置き、物事をどう判断するのかを常に考える学問であると解説しています。

これは、常に自分自身と向き合うということにつながっていきます。

今後も世の中に溢れるニュースや情報を知り、自分との関連を考え、自分と向き合っていくことを続けたい、そう思いました。

地政学とは

文月

さて、僕が3冊の本を読んだアウトプット兼ご紹介ということで、簡単に地政学とは何かについて書いていきたいと思います!

研究者によってさまざまな答えがあると思いますが、私は「国際政治を冷静に見る視点やアプローチ」と考えています。

サクッとわかるビジネス教養地政学(奥山真司)新星出版社

もう少し具体的に言えば、アジア・中東・ヨーロッパという3大エリアで、衝突に関係する国のふるまいの研究です。

クッとわかるビジネス教養地政学(奥山真司)新星出版社

また、「世界情勢がわかる!」だけじゃない。地政学が最強の学問であるでは以下を挙げています。

地政学とは、価値判断をいったん横に置いて、科学的観察のアプローチで、地理的な条件に注目して、国の行動を予測する学問である。

「世界情勢がわかる!」だけじゃない。地政学が最強の学問である田村 耕太郎

学問であるからこそどの本でも共有して述べているのが、自分の価値判断はいったん置いておいて、冷静に、客観的に国の行動を地理的な条件から分析することが地政学というものであるということでした。

また、地理的な条件を土台にして、気候、周辺国、民族性、産業、歴史、統治体系これらの6つの条件を相手国に当てはめ、相手国の元首(トップ)ならどう考えるのかロールプレイングしていくことが基本となります。

もしかしたら、他国の侵略や防衛など主に戦争に関する学問というイメージがある方もいらっしゃるかもしれません。

もちろんそういった面から発展してきた学問ではありますが、大切なのは、相手国の立場に立って考えることができ、平和を目指すための学問であり、政治的、経済的により発展するためにどのように向き合っていくのかを考えることが本質であるということです。

(1)バランス・オブ・パワー

他国を支配するために勢力の均衡を保つため、パワーバランスを整えることを「バランス・オブ・パワー」といいます。

勢力が1位の国がいて、2位、3位続いている場合、2位の国は1位を目指しますよね。1位の国は2位の国に抜かれたくないので、3位以下の国と協力して、2位の国に対して妨害を行って1位の地位を保ちます。

具体的には、冷戦時代、アメリカ、ソ連、日本と続いていましたが、当時アメリカ、ソ連は敵対しており、アメリカは3位の日本と手を組みました。やがて日本が2位の勢力となるとアメリカは日本を敵視するようになりました。

今はアメリカ、中国、日本という順番で、今度はアメリカと中国が対立していますね。

こういった勢力均衡のために、対立と協力をくり返いして、地位を保っています。

(2)チョーク・ポイント

皆さんが海外に行く時って、どのように移動しますか?多くの方が、飛行機を利用していると思います。

では、物を海外に輸出・輸入する時はどうでしょうか?

飛行機を使う場合もありますが、現代でも約9割が海上輸送となります。やはり、大量に物を運ぶには船の方が効率がよいのですね。

海路においても、海流、水深、燃料費のコスト等から効率の良い決まったルートがあります。資源や食料など国家の運営において欠かすことのできない物資を運んでいるルートが命綱となっています。

他国をコントロールしようとした時に、海上ルートの関所のようなポイントをチョーク・ポイントと言います。

アメリカが世界最強と言われるのは、世界各地にあるチョーク・ポイントをおさえているため、他国をコントロールすることができるそうです。

アメリカがチョーク・ポイントをおさえていることで、日本の貨物線が海賊が出没する治安の悪いエリアを航行しても無事に運行できるといっても過言ではありませんね。

(3)ランドパワーとシーパワー

この「ランドパワー」と「シーパワー」というのは地政学の基本となる考え方です。

ランドパワーとは、ユーラシア大陸にある大陸国家の事を指します。具体的には、ロシア、中国、フランスなどが挙げられます。

シーパワーとは、国境の多くを海と接している海洋国家を示します。具体的には、日本、アメリカ、イギリスです。

ランドパワーの国家は、歴史的に騎馬民族の侵略や温暖で過ごしやすい土地を求めて海洋に近い国々を侵略しようとします。一方でシーパワーの国々は、ランドパワーに対抗すべく争いが発生します。

このように大きな国際紛争では、ランドパワー・シーパワーの衝突が見受けられます。

(4)ハートランドとリムランド

ハートランドとは、ユーラシア大陸の中心部で、寒冷で雨量が少なく、人間が過ごすには厳しい環境の地域を指します。現在ではロシアがそこに位置します。人が定住しづらく、文明はあまり発展してきませんでした。

リムランドとは、ユーラシア大陸の沿岸部に沿った比較的温暖で雨量も多い地域を指します。人も過ごしやすい地域になるので、古くから文明が栄えてきました。

(3)で少し説明したように、温暖で過ごしやすい地域を目指してランドパワー勢力の国がリムランドのエリアに進出してきて、他国と衝突することが多く繰り返しています。

島国の地政学

島国はシーパワーの勢力に入ります(日本、アメリカ、イギリスなど)。

シーパワーの国は、基本的に他国と国境を接していません。四方を海に囲まれ、他国から攻められにくく、守りやすいです。

これは、わかりやすいですね。日本も四方海に囲まれており、元寇によってモンゴル帝国から二度にわたって攻められましたが、失敗に終わっています。

しかし、弱点もあって、日本は食糧、燃料を他国に頼って生活しています。他国から兵糧攻めにあった場合、自国で食糧、燃料を調達することができなくなります。

大陸国家のように他国を支配して勢力を広げることは得意ではなく、海上交易や金融を通じて、発展させることを得意とする特徴があります。

大陸の地政学

大陸の国はランドパワーの勢力に入ります(中国やロシアなど)。

大陸国家は広大で寒冷な土地や砂漠が多く、国の面積は多いですが、住める環境はそれほど多くありません。とても暮らすには厳しい環境ですね。

また、広大な土地でるということは、それだけ人口も多くなり、民族的にも異なる民族が一つの国家に存在することになります、

そのような過酷な環境で、たくさんの人口を統率していく必要があるため、比較的強権的かつ中央集権的な国家が誕生するようになります。

また、面積が広いがゆえに国境の維持管理が大変です。いつ侵入して侵略されるか、そういった恐怖が人の心を支配し、「攻められる前に攻める」という考えになりがちです。

中央集権的かつ強権的な国家なので、個人の自由よりも国家が優先される特徴があります。

おわりに

ここまで読んでいただきありがとうございます!

今回、地政学の導入について少し書きましたが、これはほんのさわりで、本当はもっとたくさん解説があって、歴史的、地理的、民俗学的に解説されています。

もう少し踏み込んで書きたい気持ちもありますが、ここでは解説することが目的ではなく、地政学って面白いかもって少しでも思ってもらえるために絞って書いています。

今回紹介した本全てに共通して書いてあって、とても大切なのは、「感情をいったん無視して、相手国の立場に立って考える」ことが重要ということです。相手の立場になるためにもこの地政学の知識が重要です。

僕もまだまだこれからですが、こういった本で得た知識をただ面白かったで終わらせるのではなく、相手国の立場に立って考える”ロールプレイング”を実践していく必要があると思います。

今回はここまで!

それではまた👋

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